イーサネットのライバル、トークンリングという規格の話

こんにちわ。

今のインターネットの世界ではイーサネットという規格がLANの物理層、データリンク層を独占していますが、インターネットが普及する前の話、イーサネットのライバルと言える規格がありました。

それがトークンリングです。

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トークンリングとは

トークンリングは、IBMが開発したLANの物理層およびデータリンク層の規格です。

通信速度は4Mbpsおよび16Mbps。

当初は、イーサネットといい勝負でしたが、今じゃまったく見ることがなくなりました。

ノードがリング状に接続されている点が特徴です。

実際にはハブで集線したスター型の構成をとります。

トークンリングは、全体が1つの輪(リング型)になるようにネットワークが接続されているんです。

ここを「フリートークン」というパケットが1つ流れる理屈です。

このフリートークンが一方向に受け渡されながらリング内を循環することからトークンリングと呼ばれるようになりました。

データを送りたいノードは、フリートークンが自分の手元に到着した際にデータとトークンを一緒にしてネットワークへ送り出します。

このデータが添付された状態のトークンは「ビジートークン」と呼ばれ、リングを辿って宛先のノードまで進みます。

宛先のノードではデータを受け取った後、受領済みのビジートークンをリングに沿って送信元まで返すと、送信元ステーションは戻ってきたビジートークンをフリートークンにしてネットワークに戻します。

このような方式をトークンパッシング方式といいます。

(出典:http://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/lecture/network/Default.htm)

イーサネットと比べる

一方、イーサネットで採用されているCSMA方式では、データを送出したいときにそれぞれのノードがデータ発信をします。

それを宛先のノードが自分宛てのノードの場合は受信するわけです。

ですがこれですと、それぞれが順番を待たずに勝手にデータを送信するようなものですので、自分がデータを発信しているあいだ中、自分と同一のデータだけがネットワークの中にあることを確認する必要があります。

そして、場合によっては他のノードの発信したデータが存在する場合は衝突することになります。

これがコリジョンです。

もし、不幸にして衝突が起こると,一定時間待って再送を試みます。

こういう方式をCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)方式といいます。

(出典:http://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/lecture/network/Default.htm)

このようにトークンリングではEthernetのようなコリジョンは発生しませんし、データを送った後にはビジートークンが必ず戻ってくるため、到着確認が確実に行なえます。

トークンパッシング方式は信頼性も高く、良い方式なのですが、導入コストが高くつきますし、移設の際のフレキシビリティがありません。

それに比べて、イーサネットは、導入コストが安いく、柔軟性に富んでいいることもあり、安価な10BASE-Tが広く普及するのにともなって、事実上のデファクトスタンダードになっていきました。

トークンリングは、昔ですとUNIX機の一部が採用していたり、その信頼性の高さから、企業の社内ネットワークのバックボーンや、工場内ネットーワークなどで見かけました。

ぼく自身、ある計測システムを作るときに一度だけ見かけたことがあります。

当時、英語のマニュアルしかなくて、苦労しました。(笑)

最後までおつきあい、ありがとうございました。

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