こんにちわ。
ぼくはビジネスマンとしては、2度ほど転機がありました。
1度目はコンピュータシステムのエンジニアをしていて、そのあとコンサルタントの会社に出向したとき。
2度目は出向が終わって、エンジニアではなく営業になったときですね。
エンジニアをしていた頃は、業界雑誌や専門誌を読むことが多かったのですが、コンサルタントや営業に変わると、気分転換で色々な本を読むようになりました。
特に気分転換に役に立ったのはマンガです。
特に遠距離の出張の時は、電車や飛行機の中、宿泊先のビジネスホテルなどで結構マンガを買っては読むようになりました。
「MONSTER」
社会的なテーマを扱った漫画って、内容がちょっと重くて気分転換にならないように感じます。
ですが、自分のビジネスの領域と全然違うものについて考えることは、それはそれで気分転換になりますよね。
当時、そう思って読んだ本に「MONSTER」があります。
「MONSTER」は、ビッグコミックオリジナルに1994年から2001年まで掲載されていました。
ぼくは、単行本で読みましたけれど、「YAWARA!」の作者である浦沢直樹さんの漫画です。
ドイツ、チェコを舞台とした本格なミステリー漫画です。
冤罪、猟奇殺人、医療倫理、病院内での権力闘争、家族の在り方、人間愛、児童虐待、アダルトチルドレン、トラウマ、東西冷戦構造、ベルリンの壁崩壊の前後のドイツ社会などをテーマにしていますので、そのあたりを深く考えると難しくなってしまいます。
あまり、その辺は考えずに普通のミステリーマンガと思って読むと楽しめるんじゃないかなって思うマンガです。
単行本は全18巻、累計2000万部以上を売り上げたそうです。
あらすじと感想
あらすじは、1986年の西ドイツ・デュッセルドルフの病院に、頭を撃ち抜かれた重傷の少年ヨハンが搬送されてくるところから始まります。
天才的な手術の腕を持つ日本人外科医・テンマが、院長の命令を無視してまでその少年を救います。
「死」を生む悪魔と「生」を生む医者が出会ったことで、陰惨で悲惨な物語が始まります。
チェコスロバキア秘密警察のフランツ・ボナパルタらは、子供たちを次々に西側諸国へ送る戦闘要員として教育していて、その過程でヨハンという怪物が生まれます。
次第にヨハンの心の中の怪物は大きくなり、周囲の人間を次々に殺害していきます。
それはまるでボナパルタが描いた絵本『なまえのないかいぶつ』の主人公の怪物のようでした。
その後、数年ぶりに遭遇したヨハンは確実に巨大な怪物に成長し、テンマの患者を目の前で何の躊躇もなく殺害します。
テンマはヨハンの殺戮を食い止めるために、怪物ヨハンを追いかけます。
このようなストーリーですが、ストーリーはベルリンの壁崩壊後のドイツとチェコを舞台に展開されていきます。
「YAWARA!」ってスポーツ&コメディなマンガだったのですが、こちらは社会的なテーマを扱っていて、内容は重いです。
気持ちはスッキリしませんし、考えさせられるマンガです。
ですが、ストーリーは面白くて、すぐに引き込まれます。
ミステリー系のマンガが好きな方で読んだことがない方には、おすすめです。
できれば時代背景を知っている方が読みやすいかもしれません。
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最後までおつきあい、ありがとうございました。