今はもうほとんど目にすることのなくなったモデムの話

こんにちわ。

今のITが普及した世の中の通信ネットワークは、基本的にインターネット通信となっています。

インターネットでの通信は「他 対 他(N 対 N)」の通信をすることができます。

ですが、インターネットが普及するまではホストコンピュータやサーバに接続するような「1 対 1」または「1 対 他(1 対 N)」の通信が一般的でした。

たとえば、パソコン通信(って昔あったサービスですが)などで、接続するには電話回線を使っていました。

その時に活躍していた機器が「モデム」です。

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モデムとは

モデムは英語で「modem」と書きます。

デジタル通信の送受信装置で、デジタル信号を伝送路の特性(たとえば電話回線)に合わせてアナログ信号に変換して送信するとともに、伝送路からのアナログ信号をデジタル信号に復元して受信します。

modemという語は、送信のための変調装置(モジュレータ、modulator)と、受信した信号の復調装置(デモジュレータ、demodulator)のそれぞれの前半を取り出してつなげた造語がはじまりです。

モデムの歴史など

モデムは一般的な公衆電話網や、専用線などで、通信速度で言うと300bpsから56Kbpsの速度のものが一般的に使用されていました。

最近で言いますと光回線の光回線終端装置 (ONU)やISDN回線のターミナルアダプタ (TA)は、ある意味役割的にはモデムと言えますが、モデムと呼ばれることはありません。

1985年にデータ通信端末機器自由化(それまでは音声以外で容易に通信機器を電話回線につなぐのはNGでした。)により、データ通信ができるようになりました。

当時は、電話の受話器にそのまま当てる、「音響カプラ」というものを使っていました。

概ね300bpsから1200bpsのデータ通信ができました。

その後、パソコンが普及するにつれてパソコンに内蔵したり、外付けのモデムが普及しました。

(出典:ウィキメディア・コモンズ photo by Xiaowei / CC by-sa 3.0)

当時はコンシューマ向けではパソコン通信で主に使われていまして、その後インターネットが普及するにつれてインターネットのアクセスポイントへのダイヤルアップ接続や、FAX通信をする手段として使われるようになりました。

通信速度も、2400bps~4800bps~9600bpsと早くなっていきました。

1995年になるとISDN回線が登場し、ターミナルアダプタのデータ通信は64kbps/128kbpsの速度になりましたが、一般的にはモデムをつかったアナログ回線での通信がそのまま主流でしたね。

このころまでには、ノートパソコンにも電話線がつなげられるモジュラージャックと内蔵モデムが装備されていました。

ですが、2000年あたりからのADSL・CATVなどのブロードバンド回線が普及してきたことから、パソコンにも直接インターネットのケーブル(イーサネットケーブル)を接続できるようになったため、パソコンの内臓モデムもその後消えていきました。

ぼくも若い頃は、パソコン通信でチャットや掲示板をけっこう利用していましたので、モデムさんにはとてもお世話になりました。

その後のインターネットの普及で、モデムからのダイヤルアップ接続も経験しましたがこの時の接続が設定を含め、一番面倒で複雑でした。

それに比べると、今のインターネット接続環境は光回線、無線ルーター、Wi-fi接続と更に複雑なものになっていますが、設定そのものはとても簡単になったなと思います。

モデムに関する規格など

あまり難しい話をここですることはできませんが、その他にモデムに関する規格などで一般的に知られているものを列記しておきたいと思います。

まず、通信方式には単方向、半二重、全二重などがあり、現在一般的には全二重が使われています。

同期方式には、非同期モデムと同期モデムがありますが、一般的なコンシューマ向けは非同期モデムになります。

NCU・変復調・制御部を一体にまとめたモデムのことをインテリジェントモデムといいますが、このようなインテリジェントモデムにはコマンドを送って何らかの処理をさせることができます。

一般的に良く知られているコマンド体系にヘイズATコマンドというものがあります。

パソコンからFAXを送信するときに使われる「FAXモデム」などのFAX送信機能は、G3ファクシミリ (ITU-T T.30) の送受信機能を、ATコマンドを拡張して実装されています。

既にあまり見られなくなったモデムですが、FAX通信やISDN通信などではまだまだ現役じゃないかと思います。

最後までおつきあい、ありがとうございました。

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