こんにちわ。
ぼくは学生の頃、趣味でパソコンを作成したり、プログラミングをしたりしていました。
ぼくは趣味で小さいプログラムを書いていて、その後、仕事でも主にパソコンのシステムの開発などをやっていました。
ですが、当時(30年以上前)企業のコンピュータはほとんどが、大型コンピュータかオフコンでしたし、職業プログラマーの多くはコボル(COBOL)かフォートラン(FORTRAN)という言語でプログラムを開発していました。
ビジネス向けはCOBOL
COBOL。
ぼくも一度だけ、プログラム書いたことがあります。
当時、ぼくは自由度の少ない大型コンピュータの世界は大嫌いでした。
とにかく、宣言が多くて多くて。。。役に立たないプログラム1本書いてギブアップしました(笑)。
さて、COBOLですが、1959年にアメリカ国防総省が事務処理用のプログラム言語の統一をはかるために開発しました。
できるだけ英語に近い記述をする仕様を採用しています。
日本でCOBOLが使われるようになったのは1963年頃だそうです。
日本でも「事務処理=COBOL」と言われるぐらい普及し大規模システムや銀行・メーカー・製造業などでは未だにCOBOLが使用され続けています。
そんな、COBOLの特徴ですが、事務処理に特化していて、膨大な量のデータを集計したりすることが得意です。
また、既に50年以上の歴史があり、信頼性、保守性についてはかなりすぐれていると言えますね。
英語に近い表記なので、構文上の約束や英語による記述さえ覚えてしまえば、比較的容易にプログラムが書けるようになります。
そんなCOBOLですが、OPEN化の流れによってJavaやC言語にプログラミングの主役が移るにつれて、技術者の高齢化、そして技術者の減少が問題になっています。
更に、日本人にとっては英語表記をたくさん覚えないとプログラムが書けないことが逆に足かせになっていたり、規格が統一されているためそれを覚えるための労力をハードルが高いと感じる人もいたりで、少しづつプログラミング言語の主役の座から遠ざかっているんですよね。
最近では、「OPEN COBOL」と呼ばれるオープン環境で開発を行うCOBOLが、WindowsやLinux環境で動くものが出てきています。
ただ、大型コンピュータ環境下で動かす汎用COBOLに比べ、オープン環境はぜい弱であることから、COBOLの優位性を取り戻すということは難しいようです。
また、COBOL同様に当時、汎用のプログラミング言語でPL/1というのがありました。
COBOLとFORTRANの中間に位置する事務処理用の言語ですが、データ処理で再帰及び構造化プログラミングが可能になっています。
主にIBM汎用機での開発に使われました。
科学技術計算向けはFORTRAN
そして、FORTRANです。
こちら、BASIC言語の源流にあたるので、ぼくはこちらの方が馴染みがあります。

ただ当時、ぼくは文系だったにも関わらず、技術計算向けのプログラムを会社でちょこっと書かされて、嫌な思い出があってそれがトラウマになっています。
FORTRANは1956年に、IBM社のバッカス氏が中心となって開発した、世界で最初に実用化されたプログラミング言語です。
Fortranは”FORmula TRANslation”の略です。
科学技術計算を行うことを目的とした手続き型言語で、数式をほぼそのまま文として記述できます。
各種組込み関数や複素数、そして強力な配列操作など、数値計算に便利な機能があらかじめ組み込まれおり、C、C++、Javaなどと比較しても、数値計算プログラムを簡潔に記述することができます。
ぼくが若い頃は、規格でいうとFORTRAN 77が広く普及していました。
それは、数式の計算が簡便に記述できる、簡単に出力形式を定義できるFORMAT文や、実際の出力デバイスを意識しないで済む入出力文があるなどの特徴がありましたが、一方で、構造化指向の言語ではない、プログラム記述の方法がカラム位置に依存しているなどのデメリットもありました。
その後、後継のFortran 90/95が出ていまして、プログラムの誤りを犯しにくい言語に進化した上で、更に科学技術計算処理を効率的に行える仕様になっています。
その後もFortranは進化を続けていて、オープン環境で動くものも登場していますし、スーパーコンピュータ上の科学技術計算プログラムは、Fortranで書かれることが多いです。
いずれもコンピュータの世界では、昔も今も現役のプログラミング言語であることには違いありません。
が、COBOLは衰退していっていることは誰もが知っていることですし、FORTRANは科学技術計算分野以外では見ることもなくなった言語なので、今から勉強する価値があるかどうかと言われると、どうかなーって感じです。
今回も最後までおつきあい、ありがとうございました。
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